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ボイジャー1号の宇宙の果てへの旅とスター・トレック
2010-12-17 Fri 00:12
977年にNASAが打ち上げたボイジャー1号が太陽圏の果てに達しました。

秒速約17.07km(時速6万キロ以上)という超スピードで人類が達したことのない星間空間へ進みつつあります。


星間空間を進むボイジャー1号の想像図
v-01.jpg


  ボイジャー1号は、2010年12月16日GMT1時55分現在、地球から174億1260万6446 Km 離れたところを飛行中です。 詳しい情報はVoyager web siteで得られます。

日本の「あかつき」の金星周回軌道への投入が失敗に終わった直後だけに...

今回のボイジャー1号のニュースは感慨深く受け止めましたが、33年前に打ち上げられた探査機がいまだにトラブルなしで飛行し続けているということ自体驚異的ですが、この際、ボイジャーにまつわるエピソードについて書いてみたいと思います。

 周知のように、ボイジャーには1号と2号があり、どちらも1977年に打ち上げられています。
これには理由があり、1970年代後半から1980年代にかけて木星、土星、天王星、海王星および冥王星(当時は惑星だった)といった外惑星が同じような方向に並ぶのを利用したスイングバイ航法(天体の引力を利用して速度を増す航法)を用いてより遠くまで探査機を送り込むのに最適の年だったからです。


ボイジャー1号発射時の写真
Titan_3E_with_Voyager_1.jpg


ちなみに、もし、スイングバイ航法を用いなかった場合は、ボイジャーが地球を出発した時の速度では木星あたりまでしか到達出来なかったそうです。おまけに、この機会(1970年代後半~1980年代)を逃した場合、次に同じような機会(外惑星が並ぶ)のはなんと175年後、つまり2145年まで待たなければならなかったのです。つまり、この好条件を得られるギリギリの期間内に1号、2号とそろって打ち上げる必要があったわけですが、それにしても33年前に打ち上げた探査機がいまだに故障もせずに任務を果たしつつあるなんて米国の宇宙科学技術はダントツですね。


ボイジャー1号、2号の軌道
tour.jpg

Voyager_1_entering_heliosheath_region-ja.jpg



また、ボイジャーには「地球の音 (The Sounds of Earth)」と呼ばれる、金メッキされた銅板製レコード(ゴールドレコード)が積まれており、それには地球上の様々な音や音楽(日本音楽では尺八による「鶴の巣篭もり」(奏者: 山口五郎)を収録)、55種類の言語による挨拶(日本語の「こんにちは。お元気ですか?」など)や様々な科学情報などを紹介する写真、イラスト、ザトウクジラの歌などもが収録されています。

これは、ボイジャーが太陽系を離れて他の恒星系へと向かうので、その恒星系の惑星に住むと思われる地球外知的生命体によって発見され、解読されることを期待して、彼らへのメッセージとして積み込まれたものですが、果たして運良く地球外知的生命に発見されるかどうかは神のみぞ知るべき、ですね。
ヘタをしたらその前に強い引力をもつ巨大恒星などに引っ張られて、海の藻屑ならぬ恒星の燃えカスになってしまうかも知れません

ボイジャー1号が太陽圏外へ飛行しつつあり、いつの日か運良く地球外知的生命に見つけられるとしても、ひょっとしたらその時分には人間は滅亡してしまっているかも知れませんし
幸運に幸運が重なって、人類が生存しているうちに地球外知的生命にボイジャーが発見されたとしても、もし、その地球外知的生命が人類の科学を超越する科学力をもっていたとしたら、人類に対するリスクはさらに増加する可能性もありますね。

「車椅子の物理学者」として有名な理論物理学者、スティーヴン・ホーキング博士は、

「彼らは我々を遥かに超える技術を持っている可能性があり、友好的ではないということを前提に覚悟しなければならない」

とか、

「もし、人類が宇宙人と接触すれば、資源を使い切った彼らはアメリカ先住民がこうむったように人類が宇宙人によって征服される可能性がある」、

と警告(?)しています。世の中も宇宙も善人ばかりではないということです]

まあ、ホーキング博士は「今後200年以内に人類は滅亡する!」なんて予言していますのでかなり悲観者(リアリスト?)かも知れませんが…


人類の滅亡を予言するホーキング博士
20070109113430.jpg


なお、ホーキング博士は、”人類が生き残るには地球外を去り、広大な宇宙に新天地を求めるしかない”とも言っていますが、現在のような大国間での葛藤や遅々として発達しない宇宙開発技術などから見ると、結局、人類は宇宙に進出する前に地球で自滅してしまうかも知れません。  (Lobyの方がホーキング博士より悲観的?)


まあ、悲観的な話しはこれくらいにして、ラストにボイジャー探査機が出てくる映画について少し話しましょう。 観られた方もいると思いますが、劇場版の『スター・トレック』(Star Trek: The Motion Picture)です。


star-trek-the-motion-picture.jpg



  まだこの作品を観られてない方で今後DVD/BLでも観ようと思っている方は、ネタバレ的な話しなのでこの先は飛ばして結構です。
この作品のストリーは、天体規模ほどもある巨大な雲状の「何か」が超高速で地球に向かっているのが発見され、その進路上で迎撃しようとした宇宙戦艦や調査船は攻撃を受け、消滅してしまう。


天体規模ほどの謎の何かが地球に近づいてきた
startrekTMP20.jpg


  人類最後の切り札は、5年間の調査飛行の後、軌道上のドックでの大改装を終えつつあったたエンタープライズで、急遽、同艦は地球を守るためにその巨大な「何か」を迎撃する任務をあたえられる。エンタープライズは、地球までわずかの距離に接近した巨大な雲の中に「ヴィジャー」と名乗る謎の存在がいることを突き止めた。
ヴィジャーは自らを造り出した創造者(クリエイター)を捜し、一体になるのが目的だったが、地球上にいる炭素ユニット(人類)達が創造者とのコンタクトを阻んでいると判断したヴィジャーはその(人類の)抹殺を実行しようとする… 

st.jpg

というものですが、このヴィジャー(V…ger)という謎の知的生命は、実はその昔、人類が打ち上げた無人探査機Voyagerの進化した姿であった。 Voyagerは数百年にわたり星間空間を飛行しながら知識を蓄積し、人工知性へと進化し、そのルーツを求めて地球にもどって来たという筋書きなのです。ひょっとしたら、現実のボイジャー1号、あるいは2号が数百年の後に宇宙人から付けてもらった超電子脳をもって地球に帰還するかも知れませんね。でもその時に人類が生き残っているとしたら、人類を殲滅させてしまうような恐ろしい武器を宇宙人からオマケにもらって来てないことを祈りましょう。


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