SFファンのブログですが、宇宙、歴史、人物などもとりあげています…
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竹とり物語
2009-11-12 Thu 23:03
by Loby


 前回は『2001年 宇宙の旅』について書きました。
アーサーC.クラーク原作、スタンリー・キューブリック監督によるこの壮大な宇宙ドラマは映画のシーンを見るだけで胸がワクワクします。
Lobyのもう一つのブログで2020年にNASA(米国)が再び有人宇宙船を月に送り込む計画を進めていることを書いたばかりです。
一方、日本のNASAとでも言うべきJAXA(宇宙航空研究開発機構)の方は... 何が足りないのかまったくもたついています(悔しいですね)。
しかし、日本人よ嘆くなかれ、日本はすでに平安朝時代に月に日本人、それも女性宇宙飛行士を送り込んでいたのです

そう、それはです。

誰でも知っているとおり、かぐや姫は『竹取物語』のヒロインです。
ちなみに『竹取物語』は日本最古とされる物語だそうですが、知る人ぞ知る、知らない人は知らない(?)、なんと世界最古のSFなんですよ
つまり、竹から生まれて月に行く(正確には月に帰るですが)というのは完全なSFなのです。

『竹取物語』は誰でも知っているように、“むかし、むかし...で始まります(えっ、そこは知っているからいい?)
それでは直接、物語りの内容を省略してご紹介します。

あるところに竹取の翁というじいさんがいました。 じいさんとばあさまは子供がおらず、じいさんが作る竹細工品を作って質素に暮らしておりました。
ある日、いつものように山に入って竹やぶで仕事をはじめようとしたら、光っているが見えました。
おお、これはなんじゃろう?
と竹を切ってみると、なんと中には9センチほどの大きさのかわいい女の子がいましたとさ。
子供のいない二人は、それはたいそう喜んで自分たちの子として育てることにしました。
不思議なことに、女の子を見つけた翌日から、じいさんは竹をとりに行くと竹の中から金を見つけるようになりました。
女の子はすくすく育ち、三ヶ月で美しい女性になりました (゜ロ゜;)エェッ!?
「かぐや姫」と名づけられた女性の美しさはめとろぽりす(都)にまで知れ渡り、お金持ちのぷれいぼーいたちがワンサとプロポーズに現れるようになりました。
なかでもいしづくりのみこ(石作皇子)、くらもちのみこ(車持皇子)、あべのみうし(阿倍御主人)、おおとも の みゆき(大伴御行)、それにいそのかみ の まろ(石上 麻呂)という5人のぷれいぼーいたちは熱心で金力、色力、権力にものを言わせてなんとか「かぐや姫」をおよめさんにもらおうとしました。
「かぐや姫」はそんなぷれいぼーいたちに関心はありませんでしたが、じいさんが
私たちも年取った。生きているうちにおまえの晴れ姿をみたい
とたのむので、今まで育ててもらった恩もあり、
それでは私のお願いするものを持ってきてくれた人と結婚することにします”と約束しました。

かぐや姫がぷれいぼーい5人に持ってくるようにたのんだ物は、
いしづくりのみこ(石作皇子)=仏の御石の鉢
くらもちのみこ(車持皇子)=蓬莱の玉の枝
あべのみうし(阿倍御主人)=火鼠の裘(かわごろも)
おおとも の みゆき(大伴御行)=龍の首の珠
いそのかみ の まろ(石上 麻呂)=燕の子安貝

という、それぞれ話にしか聞いたことのない珍しい宝ばかりで、誰一人として持ってくることはできませんでした。これでかぐや姫は見事にうるさいぷれいぼーいどもを追っ払うことができましたとさ。


めでたしめでたし♪


           Kaguya-Hime

えっ、まだ終わってない?
あ、もう少し続きがありました

そのうわさは瞬く間に広まり、関心をもったミカド(帝)までやってきました。 かぐや姫は
ミカドであろうが誰であろうが、私は身分で人を差別しませんが、誰とも結婚したくありません”とミカドさえもシャットアウトしました。 オオーw(*゜o゜*)w
かぐや姫をあきらめきれないミカドは、それでもラブレターをせっせと書いてかぐや姫に送り続けました。
そして3年たちました。
なぜかかぐや姫は月を見てしくしく泣くようになりました (ノヘ;)シクシクシクシク..
じいさんがわけを聞くと、
実はわたしは地球人ではないのです"
なんと、おぬしはエイリアンであったか
早とちりするでない、じいさまよ。わたしはムーン人なので今度の十五夜にはムーンに帰らないと 宇宙船のチケットの期限が切れてしまうのじゃ"
じいさんはおったまげてミカドに至急知らせました。
ミカドは戒厳令を発令し(大げさちゅうの...)、地球防衛軍の直接指揮者としてかぐや姫の屋敷の周囲にアリ一匹は入れない防衛体制を敷きました。

しかし、十五夜の夜、突然夜空に現れたムーン人の宇宙船はしびれ光線を防衛軍に浴びせかけ、ミカドもじいさんもばあさんもネコも犬もゴキちゃんもみんなしびれてしまい、ただただかぐや姫が他のムーン人にかしづかれて宇宙船に乗り込み月へ帰ってしまうのを見ているだけでした。
かぐや姫は分かれるときにミカドに不老不死の薬を置き土産においていきましたが、ミカドはかぐや姫にもう二度と会えないのをはかなんで、その薬を日本で一番高い山で焼くように命じました。以来、その山は不死の山=富士山と呼ばれるようになりました。


と、まあこれが『竹取物語』の内容なのです
さてさて、この『竹取物語』、と言うのはかんたんですけど、この物語の背景というものをちょっと調べてみたらかなりフクザツ~なのです


つまり、この『竹取物語』について、江戸時代の国文学者・加納諸平は、かぐや姫に言い寄る5人のプレイボーイ(貴公子)が、『公卿補任』の文武天皇5年(701年)に記されている公卿にそっくりだと指摘しました。しかし物語の中の4人のプレイボーイ(貴公子)まではその実在の公卿4人を連想されるものの、5人のうち最も卑劣な人物として描かれる「くらもちのみこ」(車持皇子)は、最後の1人である藤原不比等にまるで似ていないことも指摘しています。しかし、これは反対(まったく似てない)からこそ藤原不比等本人ではないかと推測する見方もあり、表立っては批判できないために、「くらもちのみこ」(車持皇子)を「卑怯な男」と書く事によって陰に藤原氏への悪口を含ませ、藤原氏を批判しようとする作者の意図がその文章の背後にあるという説もあるそうです。
藤原氏は8世紀、権力の掌握を目的に多くの政敵に血の粛清を加えて「藤原氏だけが栄える世」を築き上げし、藤原氏批判の書を焼き捨てる等の圧制をしいていたため、そんな状況の中で表立っての藤原氏批判などは困難であり、同時代に成立したと思われる『竹取物語』と言う物語の中でもって色々な工夫を凝らして藤原氏に対する批判を込めたとしても不思議ではありません。

最近の研究では『竹取物語』の作者は紀貫之(き の つらゆき)である可能性が高いとされています。文才があり時代的にも合い、藤原氏に恨みを持つ要因を持っているゆえに有力視されているわけです。紀氏は応天門の変(866年)により平安時代初期に一躍頭角を現しましたが藤原氏の謀略により失脚。 以後政界から遠ざかり文人の道へと進んだ経緯があり、それがゆえに藤原氏に対して恨みを持っていた可能性が大きいと言われています。

       百人一首の紀貫之(き の つらゆき)
      紀貫之

また、『竹取物語』の中は、にかぐや姫からもたらされた不老不死の薬をミカド(帝)が「かぐや姫がいないこの世で永遠の命が必要であるか」と嘆き、日本で一番高い山で燃やさせたくだりがありますが、このエピソードの意味については、“天皇家も藤原氏に利用される存在でしかない”というミカド(帝)の嘆きではなく、天人がかぐや姫を迎えに来る際、「穢き(きたなき)所」と地上をさげすむ一文があることから、“藤原氏により支配されてしまった世を嘆いている”紀貫之(き の つらゆき)の言葉と解釈する学者もいます。

また、『竹取物語』に登場する「天の羽衣」については、かぐや姫が「羽衣を着てしまうと、人の心が消えてしまう」と語っており、人間を何か別種の存在へと変化させるのが「天の羽衣」の力であることを示す場面がありますが、天皇家にも天皇の即位後に行う大嘗祭で、沐浴時に「天の羽衣」を着る儀礼習慣があることから意味深長なエピソードです。

『竹取物語』のかぐや姫のモデルとしては垂仁天皇(すいにんてんのう 紀元前69年 - 紀元後70)の妃、伽具夜比売(かぐやひめ)との関わりも指摘されているが、こちらは信憑性は薄いようです。また、かぐや姫の名からは天香具山(あまのかぐやま)(奈良県橿原市)との関わりが連想され、『竹取物語』とヤマト政権の成り立ちとの関係を物語の中に伺うことも出来るとか。   


          Kaguya-Hime



なお、『竹取物語』には、かぐや姫が竹の中から生まれたという竹中生誕説話(異常出生説話)、かぐや姫が3ヶ月で大きくなったという急成長説話、かぐや姫の不思議な力によって竹取の翁が富み栄えたという富長者説話、複数の求婚者へ難題を課していずれも失敗する求婚難題説話、ミカド(帝)の求婚を拒否する帝求婚説話、かぐや姫が月へ戻るという昇天説話(羽衣説話)、最後に富士山の地名由来を説き明かす地名起源説話など、非常に多様な要素が含まれているにも関わらず、高い完成度を有していることから物語、または古代小説の最初期作品として評価されているそうです。

竹中生誕説話において、竹は中が空洞であることや成長の急激さにより神聖視され、説話の重要な構成要素の一つになっており、その特徴を顕著に示す話の一つが『竹取物語』であり、同系列の昔話に『竹姫』、『竹の子童子』があります。
竹中誕生譚は他の異常誕生譚に比べると事例が稀であり、日本よりはむしろ中国や東南アジアに多いそうです。 『継子と笛』も継子(太郎)の霊が竹になり、それで作った笛を父親が吹くと霊が継母にあやめられたことを伝えます(Loby:かなり残酷な昔話です)。日本の昔話では竹中の精霊は人間界に留まれないものが多いようです。
竹は神の依代(心霊が依り憑く(よりつく対象物のこと)であると同時に呪力を持つとされていました。七夕の竹を畑に立てての虫除け、耳病に火吹竹をあてる等の風習が地方にはあり、また聖人の杖が根付いたり、呪言とともに逆さにした竹が成長したという神聖視する心意の伝説も多いようです。
竹は普段の生活に密着しており、その点でも説話の生成伝播を促進したようです。『山姥と桶屋』では竹が妖怪・山父を追い払いますが、『竹取物語』同様、竹説話は竹細工を生業としていた人々がその伝播に関与して来たと考えられています。

『竹取物語』は、上に述べたように多くの要素を含んでいるため、他作品との類似性ないし他作品からの影響が指摘されています。物語が異界から来た主人公が貧しい人を富ませた後に再び異界へ去っていくという構造から成り立っており、構造的には羽衣伝説と同一です。このほか、中国の典籍(『後漢書』『白氏文集』など)との類似点も多数指摘されており、これらの影響を受けているとも考えられているそうです。

また、平安時代後期の『今昔物語集』にも竹取物語と同様の説話(巻31「竹取の翁、女児を見つけて養う語」)が採集されていますが、求婚者への難題は3題のみであり、月へ帰る夜も十五夜でなく、富士山の地名由来譚も登場しておらず、『竹取物語』より簡略された内容となっています。
したがって、『今昔物語』に収録されている「竹取の翁、女児を見つけて養う語」説話は、漢籍などを参照して書かれたと推定されており、完成した内容を持つ『竹取物語』とはまったく異なり、口頭伝承されてきた「竹取の翁の物語」の古態を伝えているのではないかと想定されているそうです。

『竹取物語』に似た外国の民間伝承としては、例えば中国四川省のアバ・チベット族に伝わる「斑竹姑娘」という物語があり、竹の中から生まれた少女が、領主の息子たちから求婚を受けたが難題をつけて退け、かねてより想いを寄せていた男性と結ばれるというあらすじとなっており、求婚の部分は宝物の数、内容、男性側とのやりとりや結末などが非常に酷似しているため、伊藤清司((いとう・せいじ=慶応大名誉教授、東洋史)は、『かぐや姫の誕生―古代説話の起源』(講談社、1973年)で、原説話が日本とアバ・チベット族に別個に伝播翻案され「竹取物語」と「斑竹姑娘」になったと推測しています。
また、益田勝実(国文学者。古代文学専攻)は論文「「斑竹姑娘」の性格-『竹取物語』とのかかわり」で『金玉鳳凰』収載の「斑竹姑娘」の改訂過程への疑問と翻案説に賛成しない旨を述べています。 一方、奥津春雄(古代史研究家?)は『竹取物語の研究-達成と変容』で論争収録と斑竹姑娘の成立経緯の推定(「斑竹姑娘」の方が「竹取物語」の翻案)を行なっていることも興味深い指摘ですね。     (以上、Wikipediaを参照)

              英語版のかぐや姫もあります(下記コメント参照)
       Kaguya-Hime


驚いたことに、外務省がウェブジャパンという英語版ホームページの仲の子供向けページに「Folk Legends」(民族伝説)というのがあり、そこでその他の日本のおとぎ話とともに「Kaguya Hime」もありました  こういう形で日本の文化を海外に知らせるというのはたいへんいいことだし重要だと思いますね (頭の固いお役人さんの思いついたこととは思えませんね)


Loby後記:

ほんの軽い気持ちで『竹取物語』をテーマに取り上げてみましたが、これほど“奥深い”SF作品だとは夢にも思いませんでした
しかし、今回のテーマを書く上で色々調査して、『竹取物語』が日本人が胸を張って誇ることが出来る古典(SF)文学であるということがよく理解できたのは大きな収穫でした。



        
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この記事のコメント
竹取物語も奥深いものがありますね。現代まで伝承されている事柄というものは、何か意味があるということですよね。竹取物語に隠された秘密は何かなー。w (^ω^)b

ところで、予知夢のジュセリーノって、本国ではどのような評価をされているのですか?こちらでは、最近テレビで見ませんが。w (´∀`)ノ

(^ー^)ノシ
2009-11-14 Sat 01:23 | URL | モッズパンツ #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
竹取物語に隠された秘密は、毎日黄金が見つかる竹やぶの場所ではないでしょうか^^b 
うわさでは武田信玄が見つけて軍資金としたとか (゜∇゜ ;)エッ!?

予知夢のジュセリーノ?
こちらでは真面目なマスコミは全然相手にしていませんね。(私はモッズパンツさんから教えていただくまでその存在も知りませんでしたw)
ブラジルでより日本での方が有名なのでは?
2009-11-15 Sun 20:26 | URL | Loby #2xh5UkL6[ 内容変更] | ∧top | under∨
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