SFファンのブログですが、宇宙、歴史、人物などもとりあげています…
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2億年前の巨大隕石 日本で発見 生物大絶滅の原因?
2014-01-29 Wed 05:34
隕石衝突のエネルギーは広島型原爆の30億倍

約2億年前に地球に衝突した巨大隕石(いんせき)の証拠が日本で見つかった。大規模な環境変化が起き、多くの生物が死滅した可能性がある。恐竜を絶滅させた隕石衝突のはるか以前にも、大事件が生き物たちを襲っていた。

航空機の窓から見えるマニクアガンクレーター その巨大さが伺える
Manicouagan crater


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新型ビジネスジェット Legacy 500
2012-12-05 Wed 21:33
エンブラエル レガシー500

エンブラエルが6年の歳月と7億5千万ドルをかけて開発した新型ビジネスジェット、Legacy500が先週、初フライトを無事成功させました。
エンブラエルと言っても知らない人も多いと思いますが、売上高85億ドル(約6400億円)を誇る、世界第3位の航空機メーカーです。


エンブラエルの最新型ビジネスジェット レガシー500(ファーストフライト)
legacy-500ff.jpg


レガシー500ファーストフライトの動画



レガシー500のスペック

航続距離:5556Km
最高巡航速度:マッハ0.82(1012 km/h)
巡航高度:43,000フィート
最高高度:45,000フィート
全長:20.52m
全幅:20.25m
全高:6.74m
航続距離:5.556 km(パイロット2名+乗客4人時)
必要離陸滑走路長:1403m
座席数:パイロット席2、キャビン席8~12
キャビン高:1.82m
キャビン幅:2.08m
キャビン長:
荷室容量:4.24立方メートル


レガシー500 一機あたりの価格は1千600万ドルから2千万ドル(約1億3千万円~1億6千万円)。
ちなみに、レガシーは中型ビジネスジェット(エグゼキュティブジェトとも呼ばれる)の、Game Changer(物事の流れを一気に変えてしまうもの)として開発されただけに、エンブラエルの意気込みも並外れたものがあり、最新の航空テクノロジーをふんだんに導入しています。たとえば、軍用機(戦闘機)などではすでに“常識”ともなっている、「フライバイワイヤ」方式、つまり操縦桿に代わってコントロールステイックによって操舵を行うシステムを取り入れているほか、管理系統はすべてをデジタル化しています。

デジタル式コントロールシステムは、航空機の重量を軽減するというメリットがあり、エアバスやボーイングなどの大型機やダッソー社のファルコム 7X(価格5千万ドル)などにはすでに採用されており、ビジネスジェットクラスでも採用しているものもありますが、デジタル化は部分的であり、レガシー500のように全面的に導入しているものはありません。

レガシー500の操縦席 ステイックが正副パイロット席の両横にある
regacy500-03.jpg


これだけを見ただけでも、レガシー500がいかに先端を行っているかがわかるというものです。
エンブラエルが11月27日に実施したファーストフライトにこぎつけるまでには、2年間にわたってアイロンバード(*1)を使用して2,500時間におよぶテストを行っています。
8人~10人の乗客を乗せてひとっ飛びに無給油で5500Kmを時速1100Kmの巡航速度で飛ぶことのできるレガシー500は、今後増々さかんになると予想される企業のグロバール・ビジネスに貢献すると考えられます。米国のリサーチ会社の調査では、ビジネスジェットをビジネスに利用する企業の利益は利用しない企業よりも大きいとの結果が出ていることから見ても、“時は金なり”という至言の重さは今後さらに重くなることでしょう。
(*1) アイアンバード=航空機の骨格を鉄材で組立て、実機と同じ搭載システム機器&ソフトウェアをフライトデッキ、コンピュータと組み合わせたもの。アイアンバードでは主に操縦系統の機能試験を行う。


ビジネスジェット・ブーム

ビジネスジェットとは、ハリウッド映画でよく出てくるプライベートジェットのことすが、決してリッチマン専用の贅沢品ではなく、世界中の経営者、ビジネスマンが日々のビジネスで当たり前に使っています。
世界中では、3万2千機以上(*2)(ターボプロップ機約1万3千機を含む)のビジネスジェットが商談に、または優雅に週末をリゾート地で過ごすため(?)に世界の空を飛び交っています。
ビジネスジェットの機数は、LCC(格安航空)も含めた旅客機(ターボプロップ機約4千機を含め、2万1千機ほど)の1.5倍という驚くべき増加を示しています。また年間の増加数も1千機以上で、これまた旅客機をしのいでいます。
各国別にビジネスジェットの保有機数(2009年12月時点)を見てみると、米国が2万機とダントツに多く、次いでカナダとブラジルが約1000機とつづきます。(*2) 2010年のデーター

イギリスのビジネスジェット専用空港ファンボーロ
ファンボローAirport


レガシー500の豪華なキャビン
regacy500-02.jpg


regacy500-07.jpg


legacy500.gif

regacy500-09.jpg




ファーストフライトを終えたレガシー500
legacy500.jpg


regacy500-05.jpg



エンブラエル170/190シリーズ

エンブラエルは小型旅客機の生産でも三位を大きく引き離して独走状態みたいな感じです。たとえば、同社のE170/190シリーズは、2004年3月より運航されている最新小型ジェット旅客機(1機約35億円)で、2008年6月末時点で1,674機(オプション827機含む)を受注し、すでに約410機が世界中で運航されているベストセラー機種となっています。
同シリーズは、小型ながら乗客1人当たりの客室スペースと貨物スペースは、ボーイング737型機以上(客室スペースで4%、貨物スペースで32%アップ)で、航続距離も4,445kmと長く、日本−マニラ間など近距離アジア路線などにも投入できます。
また、ライバル他社と違って、70~90席クラスの機種(E170シリーズ)だけでなく、90~120席クラスの機種(E190シリーズ)をファミリー機種としてラインナップに加え、世界の航空会社の幅広いニーズにフレキシブルに対応できることもベストセラー機種となっている大きな要因であると言えましょう。


ブリティッシュ航空もE170を中距離路線に使っている
e170brit.jpg

ボーイング737より広い客室スペースをもつE170
E170-.jpg


小・中型ビジネスジェット機の需要拡大の最大の要因は、運用コスト、とくに燃費が安いからです。旅客一人あたりの運送コストは、ジャンボジェット機の方が低いのですが、それはあくまで満席だった場合の計算です。ジャンボ機は中型以下の機体に比べ、空席率が高くなる傾向が強いので、実際の一人当たりの運送コストは中型機の方が優位となるのです。

そして航空機製造というのは(安全性の面から)あらゆる輸送手段の中でも最も技術的に高度で、経験と技術の蓄積が極めて重要とされる産業です。日本では戦前、世界的に見ても非常に高度な航空機開発の技術がありました。しかし、第二次大戦後しばらく、連合国軍の指令で日本では航空機開発がストップされていました。日本では、その間の経験値成長がそっくり抜け落ち、ボーイングやエンブラエルなどに比べて10年分は「時代遅れ」になったとも言われています。


三菱が開発したリージョナルジェット MRJ(運用開始は2014年予定)
MRJ.jpg

ホンダのビジネスジェット
hondajet.jpg



そのため、日本が今から航空機開発に乗り出しても、ボーイングやエンブラエルらに追いつくことは難しいと考えられています。航空機産業は、莫大な資本と、技術の積み重ねが必要で、最も新規参入が困難な業界なのです。

そのような困難な状況の中でも日本の航空業界は頑張っていますが、三菱が2008年から開発をスタートしたMRJ(70席~90席)は、2013年にファーストフライトの予定ですが、現在時点でのMRJの発注数はわずか170機(オプション60機)のみと低迷しています。


ゆえに、エンブラエルは今後もブラジル国内だけでなく、世界中の航空機需要増大の恩恵を受け、高い成長を続けると予想されます。


日本の川崎重工業も開発に参加(主翼部分)したエンブラエルE170
E170-0.jpg


jutyuuu.jpg

bijinesujathanbai.gif




エンブラエルの軍用機

また、エンブラエルは、民間機だけでなく、軍用機分野でもニッチ市場を狙ったヒット商品を送り出しています。

これら対地支援機や練習機、哨戒機は米国、英国やフランスなどのほか、アフリカ諸国や南米諸国向けにも販売されています。

エンブラエルAMX(攻撃機)
avi-AMX-01.jpg


スーパーツカノ(対地攻撃機)
embraer-super-tucano.jpg


シャヴァンテ(練習機・攻撃機)
xabante.jpg


対潜哨戒機 EMB145
145.jpg


早期哨戒機 EMB145
EMB 145 AEWC


参考サイト:

参考サイト:

Embraer公式サイト
ビジネス航空の現状と課題
新時代を迎える日伯経済関係
BRICs辞典


      

      




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香水の歴史
2011-11-28 Mon 23:27
化学といえば

苦手な人も多いようですが

歴史をひも解いて見れば...


化学の進歩がソフィスティケートな香水を創りだした

いうことにたどり着くでしょう。


perfum.jpg



ということで、今回は人類と香水の歴史についてのお話しです。


宗教儀式にミルラ(没薬)などを燻らせることは、古代エジプトの頃より行われていました。
ちなみにミルラはイエス・キリストの生誕時に贈られた香料の一つとされています。
また、エジプトでは乳香(フランキンセンス、樹脂の一種)など、キフィ(練香)、サフラン、ジャスミン、バラなども香料として使われていました。デオドラントや化粧クリーム、シャンプー、香水などに含まれるアロマの歴史は、そのまま人類の歴史とも言えます。しかし、香水が人間に寄って生産されるようになった背景には化学の進歩があるのです。人間が最初に香料を使ったのは、宗教儀式などの時に香りを出す薬草などを燻煙することから始まりました。




アルケミー(陳金術)

アルコールと水を分離する蒸留技術が14世紀に完成されたことにより、香料の使用はそれまでのバスタブなどでのみに限定されていたのから解き放たれ、さまざまな使い方がされるようになります。この時代、香料は料理用薬味や宗教の儀式用香料などと混ぜられた混沌とした使い方をされていました。

16 世紀に入ると、ヨーロッパの最後のアルケミスト(陳金術師)たち-当時の化学者たちは-沸騰させた香草を沸騰させてから凝縮する方法を完成し、これによって香水のベースとなるエッセンシャルオイル(精油)抽出法を確立しました。これは香水の歴史の中で大きな飛躍でした。

以後、香水は歴史上有名な人物の影に添うごとく出てきます。
たとえば、フランスの革命児ナポレオン・ボナパルト。彼は今で言うオーデコロンを常用していたと言われます。
そのナポレオンの妻であったジョセフィーヌは、離婚されて王宮を去る時にナポレオンが嫌っていた匂いの強い香水を寝室に撒いて去りました。ナポレオンは戦場から王宮に帰って来てカンカンに怒ったとか... ったとか(いつの時代でも女性の恨みは恐ろしいですね[たらーっ(汗)])



ナポレオンが愛用したと言われるオーデコロン

4711.jpg



平民というか、一般の人々が香水を使い始めたのは19世紀に入ってからで、化学の進化と工業成長のおかげです。と言っても、香水が”高嶺の花”であることに変わりありませんでした。 普及とともに、香水はファッションとの結びつきが強まっていくことになりました。

調香師たちは限りある宇宙の中で、しかし膨大な種類の原料の中で日々、新しい香水を創り出すべく努力をしています。 香水の原料の種類は3000種あると言われており、それらの原料の組み合わせは無限に等しいほどの数があり、無限に近い種類の香水を創り出せる可能性を秘めているのです。



Perfume_Bottles.jpg



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レスキューロボット
2011-09-28 Wed 08:12
 日本が世界に誇るものは、マンガ、和食、自動車、エレクトロニクス、カメラ、等々

色々ありますが、ロボット技術でも日本は世界の最先端を行っているということをご存知でしたか?
ロボットと言えば、すぐ思い浮かぶのが「鉄腕アトム」とか「鉄人28号」(世代が分かりますね)、または(付け足しのように...)「イヴの時間」のサミィとかゼオライマー、ガンダムetc、etcなどのマンガで有名なヒューマノイド(人間型)ロボットですが、ロボットといっても様々なものがあり、組立工場などで活躍する産業用ロボットからアイボやQRIOなどのペット型、もしくはヒューマノイドロボットまであります。

robot-Qrio.jpg  aibo.jpg

 産業用ロボットに関しては、もちろん日本は需要&生産とも世界トップです。ちなみに、日本は世界の工業用ロボット生産量の70パーセントを生産しており、また世界で使用されている工業用ロボットの60パーセントは日本で活動しています。(資料:JETRO 日本のロボット産業の動向

ロボットと言えば誰でもすぐにヒューマノイド-人間と似た形状をした-ロボットを想像しますが、ロボットの定規は”人の代わりに作業を行う装置や人や動物のような機械”なので、必ずしもヒューマノイドでなくてもいいわけですね。
ただし、日本で生産されるロボットの中で”人や動物”に似た形状の”機械”を含む非産業用ロボットは、全体のわずか1パーセント。残りのというか、生産されるロボットのほぼすべて(99%)が産業用ロボットだそうです(地域産業調査・ロボット産業2007年データより)。

非産業用ロボットと言えば、警備ロボットとか、受付ロボットとかお掃除ロボットとかがあるようですが、それらの中で大きな注目を集めつつあるのがレスキューロボットです。これは地震や水害などの災害が起こった際に被災した人間を救助することを目的として設計されたロボットですが、阪神・淡路大震災をきっかけに、ロボットによる被災者救助が真剣に考えられるようになり、レスキューロボットの開発が始められました。災害地での救助活動を行う(または補助する)レスキューロボットは、その他のロボットに比べ歴史は浅く、日本の場合は2000年初頭頃から本格的に開発が始まったようですが、浅い歴史にもかかわらず、実用性の高い優れたレスキューロボットがすでに生産され、すでに災害現場で活躍しているのです。

その名はテムザック社の「T-52援竜」。
2004年に開発されたもので、全長3.5m、重量5トンの自動走行能力をもつ大型のロボットで、6メートルの長さのアームを2本持ち、7つの内蔵カメラで作業を監視しながら、片腕で500キロ、両腕で1トンもの重さを持ち上げることができ、なおかつ細かい作業もOK。操作は人が乗り込んで直接操作する方法と、遠隔操作の2方法があるので、近づくのが危険な災害現場などの場合でも、操作員にとって危険のない場所(最大400m)から操作装置に映しだされる画像を見ながら操作できるというメリットがあります。さらにカメラは夜間でも遠くを撮影できるCCDカメラであり、暗い中でもライトで照らし、障害物の奥に閉じ込められている要救助者を発見できます。


中越沖地震で被害を受けた地域で瓦礫の撤去作業を行う「T-52援竜」
enryu-02.jpg

全国消防救助技術大会における援竜のデモンストレーション動画


援竜の遠隔操作デモンストレーション動画


「T-52援竜」は、2本アームがあるため、一本で瓦礫を持ち上げて支えながら、もう一本で救助者を救出するというようなこともできるほか、救急車両が通れるように瓦礫を取り除いて道を造ったりすることも出来ます。

援竜は、テムザック社が北九州消防局と消防研究所の協力を得て開発されたものですが、その背景には”災害現場では年間2000人近くの消防隊員が死傷している。また、どんなに訓練された隊員でも危険と直面する被災地では最高20分しか救助作業を行えない”という、実際に救助現場で救出作業にあたる消防隊の抱える深刻な問題を解決 or 軽減する目的があったそうです。


enryu-spegif.gif
株式会社テムザックの紹介サイト:人とロボットの安全で快適な共存社会を創出する―株式会社テムザック


現在のところ、援竜が実際に配置されているのは北九州市の戸畑消防署だけだそうですが、今回の福島原発の事故などを見て、世界に誇るロボット技術をもっている日本は、もっと真剣にこの最先端技術を救援・リスク作業等にいつでも投入できるように体制を整えるべきだと思います。

残念なのは、日本の企業はロボットに関しては最先端のアイデアと技術をもちながら、実現化に必要な開発費(莫大な資金が必要)の不足という問題に直面しているということです。信じられないようなことですが、日本では”実績のない未知の(化学開発)領域に対しては、「前例がない」と開発費の援助を(政府関連官庁)から拒否される”というのです。ちなみに、テムザック社の援竜はすでに外国も大きな注目をしており、シンガポール、デンマーク、英国などが共同研究・開発の提携や現地法人設立などの形で資金援助をしているそうですが、日本政府がぐずぐずしていると貴重な最先端技術は外国に移転してしまいかねません。
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誰もが受け継いでいるネアンデルタール人の遺伝子
2010-05-22 Sat 02:22
 昨日から、TVや新聞では米国の科学者たちが最近のゲノムを人工的に合成したというニュース(関連記事)でもちきりですが、この特筆すべき成果をあげたのはクレイグ・ベンター研究所(メリーランド州)の科学者チームですが、この合成技術について、さまざまな面で工業的な応用が考えられる反面、一旦悪用を考えれば合成技術を使って強力な病原菌が開発され、テロに悪用される危険とか自然界にない生命体が実験室から逃げ出すリスクなどについて喧々諤々の議論が巻き起こりつつあります。

米国の科学者たちが合成したゲノムが埋め込まれた細菌細胞
genoma.jpg


まあ、この種の発見は、原子力利用やレザー光線と同じで使うもの次第で善用にも悪用にも使われるので、やはりきちんとした管理などが必要となってくるわけですが、今回の人口ゲノム関連ニュースを見てすぐ思い出したのが、1952年に米国の化学者S・L・ミラーがアミノ酸を合成した有名な実験です。(資料:生命の誕生関連サイト)

アミノ酸の分子モデル
glycine.jpg


まあ、私自身はこの実験のことをずっとあとになって(学生時代に)知ったわけですが、ミラーがアミノ酸の合成に成功した時も、いかにもこれで生命発生の謎が解明できるみたいな期待が世界中にあったわけですが、生命発生の謎なんて人間のゲノム解析ができる現在でもほとんど分かってないというのが真実です。生命の謎は我々が考えている以上に奥深く神秘なものなのですね。




さて、話変わって、今月はじめに『現代人類にもネアンデルタール人の遺伝子』というニュースが報道されましたね。現代人にネアンデルタール人の血が流れているという可能性についてはこのブログでも紹介しましたが、前回、この学説を唱えていると書いたマックス・プランク研究所(ドイツ)がヨーロッパのほかの学術機関の協力を得て進めていた研究がこのたびサイエンス誌に発表することになりました。



それによると、直系アフリカ系現代人を除く現代人には、1パーセントから4パーセントのネアンデルタール人の遺伝子があるそうです。
これは5万年から10万年前にアフリカを出た現代人の祖先たちがヨーロッパ大陸で先住民であったネアンデルタール人と遭遇し、交配した結果(研究者の間では現代人の先祖とネアンデルタール人は約1万年間共生したと推定されている)ネアンデルタール人の遺伝子を受け継いだということで、この4年以上にわたる研究の成果に世界中の人類遺伝子研究者たちが驚いているそうです。それは、遺伝子学上は”異種間交配は原則的に子孫を残せない”からなのですが、この問題をどのようにクリアして遺伝子を残せたのかについてはサイエンス誌に説明が載るか(Lobyは載らないと思います)、はたまた遺伝子学者たちが頭を悩ませて新学説 or 説明をするのを待つよりほかないようです。

ちなみに、Svante Paabo(スバンテ・ペーボ)教授に率いられたマックスプランク研究所の研究チームは、この研究にあたって、クロアチアの洞窟で発見された3万8千年以上前のネアンデルタール人女性3人の化石から、骨粉400ミリグラムを採取し、そのゲノム配列を4年かかって6割再現し、現代人のゲノムと比較したそうです。
こう書くといかにも簡単そうですが、4万年近く経っている化石のゲノム比較というのは私たちが考えているより困難だそうです。それは、このネアンデルタール人化石の骨粉サンプルには長年にわたって繁殖して来たバクテリアやカビのゲノムが混じっていたほか、ネアンデルタール人のゲノムは細かく断片化して化学変化を起こしていたそうです。これらの問題を解決しながら今回、ネアンデルタール人の血(遺伝)はしっかり我々の中に生きているということを照明したわけですが、ネアンデルタール人の遺伝子を受け継いでいることについての是非はともかくとして(ちゃんと受け継いでいるんだから是も非もありませんけどね...)、いつの時代でも科学の発達、新しい事(新学説)の発表・証明って並ならぬ努力の末に達成できるものだのですね。


ネアンデルタール人とその生活についてはさまざまな想像がされてるが...
neandertal-3.jpg

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我々の想像以上に文化的な面をもっていたかも知れない

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